落語ノススメ 鈴本演芸場いってきた。
先日、鈴本演芸場に行ってきました。
大学時代に偶然動画を見てから落語にはまり、
以降ちょこちょこ池袋演芸場に行きフラッと入ってフラッと出ることはあったんですが(池袋は小さい分雰囲気もゆるくて行きやすい)
鈴本のような大箱に行くのは久しぶり。。
せっかく張り切って行ったので、近くのおススメのお店や寄席の雰囲気なんかご紹介します。
(落語自体あまり聞かないといったビギナーの方むけです)
まず始めに
・寄席って?
大雑把にいうと、芸をみせる興行小屋です。
寄席の芸=落語って思う方が多いかと思いますが、他にも講談・漫才・手品なんかもあります。
だからわざわざ「落語ホール」じゃなくて「演芸場」とかいう名前をつけてるんですね。
また芸さえすればそこは「寄席」なので、
カフェやちょっとした展示スペースでも寄席って言えるザックリとした呼び方なんです。
それらと比べて、専用スペースとして年中行っているのが定席寄席。
都内には4つあって
です。
それぞれの良さがあるので、機会があればまたレポしたいです。
しっかしこう見ると、鈴本だけ場所分かりづらいな、、
・寄席の楽しみ方
江戸の頃は椅子もなく、皆が畳にあぐらをかいて見ていた寄席。
その雰囲気の自由さが魅力です。
なかでも個人的に一番嬉しいのが、
飲食の持ち込み自由なところ!
映画みたいに備え売りのポップコーンを周りを気にしながらそろそろ食べることなく、家にいるかのように好きなものを食べてくつろぎながら周りと笑いを共有できるんです。
また特に鈴本が素晴らしいのは、お酒が飲めるんです。お酒が飲めるんですよ!
落語を聴きながら飲むビールほどうまいもんはありません。
てなわけでお酒に合うオススメテイクアウトを紹介したいと思います。
言わずとしれた高級食材店、成城石井。日本の地ビールから輸入ビール、ガツンとくる日本酒からお洒落なカクテルまでよりどりみどり。
ちょっとめずらしいスナックやつまみもたくさんあります。
今回買ったのは
・水曜日のネコ(ホワイトビール)
・数の子チーズ
・柚子コショウチーズ
我ながらさわやかで飽きのこない、素晴らしいチョイスだ…
柿の種といえば爪の先みたいに小さくて赤くてパンチの効いたのを思い浮かびますが、
ここの柿の種は全く違います。
まず小指くらい大きい。
次にフレーバーが多様でいちごみるくなんてのもあります。
パッケージも洋菓子みたいにおしゃれで、手土産などにはぜひこちらを買ってみてほしいですが、
落語のおともとしてははかり売りをおすすめします。
一番人気たちのチーズ・シーフード塩・ピリ辛醤油から好きなものをミックスして、コップ型の容器に入れてくれます。
パッケージのものだと400円弱しますが、はかり売りだと280円!安いしそのうえでかい!
音も少なめで鑑賞には最高です!
③キッチンさくらい(御徒町駅周辺)
久しぶりに長時間の鑑賞、ということでご飯系も買うことに。
そこで憧れの洋食屋さん「厳選洋食さくらい」に。
通常のレストラン利用もおすすめですが、今回は事前に電話しテイクアウトにしました。
頼んだのはカツサンド。
サクッとトーストした食パン、厚いカツに甘辛いソース、まずいわけない。
見るからに最高で開けてマッハで食べたので写真はないです…笑
・いざ鈴本へ
存分に資源をたくわえ、やっとこ鈴本に着くと長蛇の列。
それもそのはず、この日はなんと正月公演の千秋楽でした。
しかも夜の部のトリは、テレビやラジオの冠番組を持ち落語協会の理事も務める柳家喬太郎師匠!
かくゆう私も、喬太郎師匠目当てだったり。笑
初めて落語に興味を持った動画が師匠ので言わば初恋の人ですから!
夜の部は17時開場、17時半開演なのですが
この時15時半時にもかかわらず50人は優に超える長蛇の列…いやはや本当に恐れ入ります。
プライムビデオと文庫本を駆使し、真冬のなか耐えぬきました、、
ですがその甲斐あって、入場後は4列目センターの良席を確保!
席は自由席になっているので、先に目星をつけてチケットを購入したら一目散に狙いに行った方がいいです。
ちなみに席はこんなかんじ。
席幅はかなり狭めなので、心地よく見るために混んでる時は荷物を最小限にしていくようおすすめします。
(私はご飯を買いすぎてわりと大変でした。笑)
トイレを済ませ、机に目次と食事を並べたら、準備万端です!!
じゃーん。
落語はその日の観客の雰囲気で枕や落語を変える、「その場に生きた芸」が魅力のひとつ。
集中して聞くのも良いですが、噺家の人と会話をするような気持ちで聞くと楽しいですよ。
以下、気に入った演目に関しての感想です。
・松竹梅(柳家喬の字)
正月公演らしい、めでたい題材の演目ですね。主要3バカトリオのキャラもたっていて、それぞれの吟じ方も楽しめます。よく通る声をした噺家さん。喬太郎師匠の弟弟子みたいですね。
こちらも弟弟子さん。さん喬師匠のお弟子さんの方々は、本当に愛嬌があって人情ものがはまりますね。
天真爛漫な娘の演技がとてもかわいらしくて和みます。
・鮫講釈(春風亭百栄)
こちら初めて聞きました。
とても驚いたのが、落語の話しの中に講釈師が出てきて、講談を始めるという二重構造になっていること。
言ってる講談の内容はしっちゃかめっちゃかでその謎展開にも笑えるんですが、とにかく早い。そして口上の長いこと。
あと、師匠の見た目濃すぎです。笑
ギラッギラの金の服におかっぱ、気圧されました。笑
八五郎と熊さんの素っ頓狂なキャラ最高です。作中に二人を笑うギャラリーが出てくることで、笑う効果音つきのホームドラマを見ているように、自然とつられて笑えます。
二人のかけあいのテンポが良く、軽快な印象を受けましたが、「この俺は誰だ?」っていうオチはどこかミステリアスで考えさせられます。
さすがのフリーダムさでした、師匠。笑
古典人情ものかな〜?新型かな〜?と思ったらナニコレ。「居残りREMIX」ってかんじ。
なにかにつけて、唄う唄う。ミュージカルか!ってくらい。笑
昭和の替え歌がたくさん盛り込まれてて、現役世代からいったらなんとも楽しいでしょう。
(同じ回を見ていた人のツイッターを見かけたかんじ、映画が元の持ちネタみたいでした。)
私は現役世代ではないのでピンとくる歌は少なかったですが、歌う師匠がとても楽しそうなので満足です。笑
お得意のメタツッコミで、「こんなんでがっかりしてる?でも好きにさせてもらうからな!」なんていうようなこと言ってましたが、迎える観客の拍手の暖かいこと!
師匠がいかに愛されてるかを感じました。